ドーナッツロボティクス株式会社との資本業務提携契約締結に関するお知らせ
2025年10月17日(金)に弊社と次世代ヒューマノイド開発に取り組むドーナッツロボティクス株式会社(本社:東京都 代表取締役 小野 泰助)は、この度資本業務提携契約を締結し、「建築現場のロボット化」に関する共同プロジェクトを開始することとなりましたので、お知らせいたします。
[資本業務提携の背景]
建設・土木業界では、職人及び人手不足が深刻で、足場設置、外壁塗装、改修工事などの作業員の安全確保、また、国土強靭化のため老朽化対策を行う交通インフラの工事の際の道路規制等による警備員配置の人件費が膨大な費用となる事も年々重大な課題となっております。
人手不足や人件費の高騰が深刻化する中、「建築現場のロボット化」を進めることで、属人性を減らし、効率化および省力化に貢献できるものと考えます。
建築物の外装(交通インフラ含む)リフォーム事業を展開する弊社は多くの施工実績と、高品質・高耐久な塗料、独自のコンクリート保護技術、地域に密着した顧客基盤を持っており、ドーナッツロボティクス株式会社は、最新VLMを搭載したヒューマノイド(人型ロボット)を開発しています。同社は、日本製ヒューマノイドロボットの開発を目指します。
両社の協業は、「列島リフォーム」「適宜保修」の両立を実現し、建設・土木現場のAIロボット化において強力なシナジーを生み出せると考えます。
※「列島リフォーム」「適宜保修」は㈱エムビーエスの登録商標です。
cinnamon Z : 身長169 cm 体重69 kg
[建築現場で活躍するヒューマノイドとは]
VLMとは、Vision-Language Modelの略で、大規模言語モデル(LLM)から発展した、画像と言語を同時に扱えるAIモデルを指します。
VLMを搭載することで、カメラで取得した映像を理解しつつ、自然言語での支持を理解して行動する次世代ヒューマノイドが誕生します。
現場では以下のような具体的応用シーンを想定しております。
①足場設置・組立
足場の組立をロボットが代替し、作業者の負荷軽減と安全性の向上を図る。
②外壁塗装・塗り替え作業支援
ヒューマノイドまたはアーム付きロボットで、外壁塗装を自動化。
③警備・監視
警備員等の人手不足と高齢化の解決策として、夜間や無人時間帯の作業現場の巡回・不審者検知・異常の早期
発見を担う。
④点検・診断補助
外装(コンクリート等)のひびわれ、塗装の劣化などをカメラデータで可視化。
さらに外装に埋め込んだICチップが発する情報を利用した変状や変異の検出センシング管理。
⑤工具・建材及び資材等の搬送
安全が担保しづらい場所や高所への工具、建材の搬送。
⑥草刈り
人手不足と高齢化に伴い、インフラ周辺の法面などの草刈り作業の負担が増大しており、作業の省力化を図る。
[開発スケジュールと今後の展望]
弊社が施工ノウハウ・現場テストの場を提供、安全性評価を担当し、ドーナッツロボティクス株式会社が技術開発及びヒューマノイド本体を提供。
以下のスケジュールを想定しております。
●第1フェーズ(~12ヶ月)
プロトタイプの開発および現地実験
●第2フェーズ(12ヶ月~24ヶ月)
実用型モデルの開発、PoC開始
●第3フェーズ(24ヶ月~)
商用サービス化、全国展開 ※ヒューマノイドロボットの建設業界における
独占販売代理店展開(リース販売を含む)
両社の代表取締役の今後へのコメントは以下となります。
㈱エムビーエス 代表取締役 山本 貴士
「私たちエムビーエスが長年培ってきた施工技術、現場管理のノウハウと、ドーナッツロボティクス株式会社のヒューマノイドが組み合わさることで、今後予想される様々な課題を解決し、建設・土木現場をより安全で効率的な場所へと変革できると確信しております。
まずは、職人の補助(テゴ)作業を行うテゴロボから職人の手作業を代替するガテロボの開発に注力していきます。」
※テゴは「手伝い」を意味する、ガテは「我の手の様に」を意味する
「テゴロボ」「ガテロボ」は㈱エムビーエスが商標登録申請中です。
ドーナッツロボティクス株式会社 代表取締役 小野 泰助
「エムビーエス様の実績を得て、建築現場という非常に実践的なフィールドでのヒューマノイド導入を加速できることを嬉しく思います。この取り組みは、世界の建築現場での働き方を再定義する可能性があると考えております。何より国土強靭化に伴い交通インフラの補修及びセンシング管理は日本製であるべきというエムビーエス様の期待に応えるため開発を進めてまいります。」
- 2025年10月17日
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